人とちきゅうにやさしい、バナナペーパーをつかってみよう!
みらいたうんでは 毎日、たくさんの“紙”が つかわれています。
キノリンが おきゃくさまにわたす めいしや、プレゼントのつつみ紙、ノートやはがきなど……。
多くのじゅうにんが 紙をつかって、日々、なにかを書いたり つたえたりしているのです。
それを見て、オハナヒメは考えました。
「この紙たちを、“あの紙”に かえられないかしら……」
思い立ったらすぐアクション!
オハナヒメは つぎの日、さっそく みらいたうんのなかまたちをあつめて、話しはじめました。
「わたし、ていあんがあるの! みらいたうんでつかう紙を、バナナペーパーにしていくのはどうかしら?」
……みんなキョトンとしています。
「バナナ? うまそうだな! 食べられるのか?」
わくわくしたようすで、ごくり、とのどをならすコックー。
「ちがうちが~う!」
とオハナヒメ。
「あのね、バナナペーパーっていうのはね……」
オハナヒメはそう言うと、バナナペーパーについての せつめいを はじめました。
「バナナペーパーっていうのはね、せかい中の人たちや ちきゅうにとって、とってもやさしい紙なのよ。これまで すてられていた、オーガニックバナナの くきのせんいから 作られているの」
みんなおどろいた顔をして、目を見合わせています。
「アフリカの人たちが、バナナのせんいをとるために さぎょうをして、紙を作るための工場ではたらいて作っているの。バナナペーパーが、ひんこんに くるしむ人たちの はたらくばしょを作って、それでお金を わたせるようになったのよ!」
それを聞いて、なにかを思いついたようすのウィザー。
「バナナのくきを つかっているってことは、紙を作るために切っていた木を、切らなくてもいいっていうこと……?」
「そう! そうなの!」
オハナヒメがいきおいよくこたえると、ウィザーは まんめんのえみを うかべました。
「人にも かんきょうにとっても やくに立つ、すばらしい紙でござるな! これは、つかわない りゆうが ないでござる!」
とフラッパー。
テンビータもうなずきながら「しかも、ふつうの紙と同じように つかえそうですぞよ」と話します。
「ね、いいでしょ~? わたしは、この まっ白じゃない しぜんな色と、さわったときの かんしょくがお気に入りなの~!」
オハナヒメもうれしそう!
それから、オハナヒメのていあんがきっかけになり、みらいたうんで つかわれる紙が、少しずつバナナペーパーに おきかわるようになりました。
今までと同じ“紙”だけれど、わたす人ともらう人の間で、これまでにない やりとりも……。
「この紙、よ~く見てみてください。バナナの くきのせんいが 入っているのが見えますでしょう?」
「これかしら?」
「あ、ここにも! もしかしてバナナのにおいがしたりするかも?」
知ること、つかうことで、せかいのもんだいに むき合えちゃう! くらしのなかで 人やちきゅうの やくに立てるなんて、と~ってもすてきだよね!